業務効率化を図るためには、COMフィッシュの電子化が急務の課題でした
- マイクロフィルム
検索作業時に物理的な出し入れを行うため、COMフィッシュの紛失や盗難のリスクがある。
取引履歴の検索作業に、膨大な作業コストが発生している。
検索作業時にCOMフィッシュにキズがつき、劣化が進んでしまい画像が見られなくなるリスクがある。
メーカー撤退により将来マイクロリーダーの故障時に保守が出来なくなる可能性がある。
電子化データをサーバ保管し検索を行うことで、紛失リスクが低減した
業務フロー(業務内容)を変更することなく、業務効率化を実現することができた
業務効率化に伴い検索にかかるコストの削減のみならず、マイクロリーダー保守のコストの削減にもつながった
閲覧や印刷の権限設定や操作ログの蓄積ができるようになったため、よりセキュリティが強化された
ご導入内容とお客さまの状況
お客さま:大手カード会社A様
対象帳票:ご利用明細、ローン元帳等
数量 :約10万枚
作業期間:5ヶ月
導入前の課題と背景
主に金融機関が保管しているCOMフィッシュ紛失による個人情報の漏洩が問題であり、COMフィッシュについて適正な管理を行うよう、金融庁からの指導が入りました。
検索利用時には、COMフィッシュをマイクロリーダーにかけて検索を行うため、検索時のCOMフィッシュの紛失が大きなリスクとなりました。
また、2006年に最高裁において事実上「グレーゾーン金利を認めない」という判決が下り、過去の取引履歴についての問い合わせが急激に増加したため、COMフィッシュの検索作業に非常に大きなコストが発生していました。
約10万枚 COMフィッシュを保管・検索利用しておりましたが、検索利用時の紛失リスクの回避や業務効率化を図るためには、COMフィッシュの電子化が急務の課題でした。
【COMフィッシュ電子化前 業務フロー図】
導入効果
課題を解決するために、全てのCOMフィッシュの電子化を実施しました。
また、検索システムとして、COM Viewerを導入しました。
1.業務効率化とコスト削減
COM Viewerは、従来手作業で行っていたCOMフィッシュの検索作業を検索キーである会員番号と年月の範囲指定を行なうことにより、対象画像を検索することが可能となりました。つまり、業務フロー(業務内容)を変更することなく、電子化の実現とシステム導入を行うことができたため、導入後すぐに業務効率化を実現することができました。
同時にマイクロリーダー保守のコストの削減にも繋がりました。
2 .紛失リスクの低減とセキュリティの向上
今までCOMの現物管理と検索時に書庫から出し入れを行っていたが、電子データをサーバ保管することで現物を動かさなくなったため、COMはバックアップ媒体となり、紛失のリスクが低減しました。また、検索時もシステム的に権限者のみしか閲覧できない仕組みや、操作ログの蓄積もできるようになったため、よりセキュリティが強固となりました。